ホームヘルパーがキャリアアップやステップアップするためには何をしたらいいのでしょう。まずは資格を取得することがあげられます。無資格者であれば、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の取得を目指します。さらに実務者研修(旧ホームヘルパー1級)の資格を取得すれば、国家資格である介護福祉士の資格取得につながります。介護福祉士の上の資格としては認定介護福祉士があり、より専門性が高くなります。
これらの資格を取得する以外のキャリアアップの方法としては、ケアマネージャーやサービス提供責任者として働く、ということもあげることができます。ケアマネージャーは別名「介護支援専門員」とも言われる職種です。直接介護はしませんが、被介護者の相談にのったり、関係機関との調整を行ったりします。ケアマネージャーの資格は国家資格ではなく、各都道府県が管轄しており、資格を持たない人でも介護などの実務経験が10年以上あれば試験を受けることができます。サービス提供責任者は、訪問介護サービスの計画を立てたり、ヘルパーたちのまとめ役となる存在です。介護福祉士・看護師・准看護師・保健師いずれかの資格を取得した人や実務者研修を修了した人であればなることができます。ケアマネージャーもサービス提供責任者も、介護スキルよりは高度なマネジメント能力が求められる職業です。
このように、現場で直接利用者の介護をしたいのか、それともよりよいサービスを受けられるようにマネジメントしたいのか、によってキャリアアップの方向は分かれます。